長谷川栄雅と「日本の美」

2021.02.02

いなり寿司で福を招く「初午」

2月最初の午の日のことを指す、「初午」。今年は2月3日で、一年で最も運気が高まる日といわれています。

その起源は711年の初午に、農耕の神様である稲荷神が京都の稲荷山に降臨したことと伝えられ、その後、伏見稲荷大社を中心に全国へ稲荷信仰が広がりました。稲荷神社の「稲荷」は「稲生り、稲成り」が語源といわれれています。

初午には全国の稲荷神社で、お供え物としていなり寿司を捧げ、五穀豊穣・家内安全・商売繁盛などを祈る祭礼が行われます。いなり寿司には、神の使いとして祀られている狐の好物といわれる油揚げに、稲荷神がもたらしたお米を詰めるという意味があり、この日に食べることで福を招くともいわれています。