長谷川栄雅と「日本の美」

2020.09.07

重陽の節句

九月九日は重陽の節句。

 

陽の数とされる奇数のなかでも、最大の「九」が重なるおめでたい日です。旧暦では菊の花ざかりであり、菊の節句とも呼ばれ、菊を鑑賞したり菊酒を飲んだりして長寿を願います。

 

菊はもともと高貴さの象徴で、日本を代表する花のひとつ。見て美しいだけでなく、昔から漢方薬に使われるなど、食用としても重宝されてきました。

 

菊酒は、ひと月ほど食用菊を日本酒に浸して作りますが、酒に花びらを浮かべて、即席の菊酒でも十分楽しめます。さっと湯がいてお浸しにしても、シャキシャキと美味です。