長谷川栄雅と「日本の美」

2020.07.11

七月の旬・なす

艶めく紫紺色が美しいなすは、日本を代表する夏野菜のひとつ。奈良時代に伝来し、各地で品種改良が重ねられ、種類がとても豊富です。

 

卵型の千両なすは主に関東や東北地方で、ひょろりと長い長なすは西日本でよく食べられます。京都で古くから作られてきた加茂なすは「丸なす」のひとつ。ひとまわり小さい「小丸なす」は漬物にぴったりです。

 

なすは、初夢に見ると良いとされる「一富士二鷹三なす」で三番目に登場しますが、諸説ある由来のひとつは、徳川家康の好物だったからと言われます。