長谷川栄雅と「日本の美」

2020.06.01

水無月の花

6月は旧暦名で「水無月」。「無」は「の」を意味し、つまりは「水の月」ということです。

 

この時期を代表する花といえば、紫陽花。日本原産ですが、ヨーロッパで品種改良され、日本に戻って大正時代以降広まりました。

 

花言葉は「移り気」。なんだか冷たい印象ですが、その理由は紫陽花の特徴にあります。咲き始めから咲き終わりまで、だんだんと色が変化したり、土壌がアルカリ性なら赤、酸性なら青に花の色が変わるという特徴があるのです。

 

雨に濡れた街並みを彩る紫陽花は、水無月の楽しみです。

 

参考:山下景子著「日本美人の七十二候」