長谷川栄雅と「日本の美」

2020.01.26

錫の器

金銀、銅、錫など。金属を加工した酒器は、世界中にありますが、中でも「錫」は、抗菌作用が高く、酒の味わいを円やかにするともいわれ、古くから日本酒用として使われてきました。

 

錫の器は熱伝導率が高い為、「すぐ温まり、すぐ冷える」のが特徴。湯煎で燗をつけたり、猪口を手で温めたりする場合、比較的早く温度変化が楽しめます。一方で温度を保ちたい場合には、陶器の器がおすすめです。

 

飲みたい温度帯や味わいに応じて、酒器を選ぶこともまた、日本酒の愉しみのひとつです。