長谷川栄雅と「日本の美」

2019.12.29

歳神様をお迎えする、注連飾り

ヤヱガキ酒造の蔵にも、注連飾りが飾られました。

注連縄は、「占める」ことであり、神域と俗界を分ける結界の役割を持ちます。

 

注連縄の起源は、神話にあります。

太陽の神・天照大神が、その弟須佐之男命の行いに怒り、天岩戸に隠れてしまったとき。

光がなく、真っ暗な世界に困り果てた人々は、岩の前で楽しげに踊り、いわば宴会を開きます。

何事かと、天照大神が顔を覗かせた瞬間。

再び隠れてしまうことがないよう、岩戸の入り口を繩でしばったのです。

 

正月に、一般の家庭では簡略化した「注連飾り」や「輪飾り」が飾られます。

地域により、かたちに特徴があることも興味深いもの。

 

歳神様をお迎えする、清浄な空間を整えて。良き新しい年を迎えましょう。