長谷川栄雅と「日本の美」

2019.12.20

心身を整える節目、冬至

二十二日は、冬至。

一年で最も昼が短い日です。

「昼の短さが至る(きわまる)」ことから「冬至」と呼ばれます。

 

光をもたらす、生きる源である太陽。

その太陽が、この日を境にまた力を強めていく。

そのことから、古来より人々は、冬至を新旧交代をはかる大切な節目と捉えてきました。

 

現代に暮らす私たちも、この機会にぜひ心身のリセットを。

 

冬至の夜は、「柚子湯」で温まりますが、

この習慣のもとは、禊。

「一陽来復」、陰極まって陽となる日を前に、人々は厄払いとして身を清めました。

 

柚子は、鮮やかな黄色がまさに太陽を象徴するかの様です。

湯船に浮かべ体を温めれば、血行促進のほか、芳香によるリラックス効果も期待できます。

 

気忙しない師走の一日に。

ゆっくりと心と体を清め、新しい運を迎えましょう。

 

参考文献:井戸理恵子著「しきたり十二か月」かんき出版